「無痛分娩」というあたらしい出産
無痛分娩とは
無痛分娩は、背中の近くにある隙間に細くて柔らかい管を入れて、陣痛の痛みを和らげる出産方法です。
完全に痛みがなくなるわけではありませんが、通常の陣痛の痛みを2〜3割程度まで軽減することができます。
意識ははっきりしており、適切にいきむことができ、産声を聞いてすぐに赤ちゃんを抱くことができます。
世界では一般的な選択肢として広く受け入れられており、欧米では70-80%の方が選択しています。
(アメリカ73%、フランス82%、イギリス60%)
無痛分娩のメリット

痛みの軽減
陣痛の痛みを大幅に軽減し、リラックスした状態でお産に臨めます。

体力の温存
疲労が少なく、産後の回復が早くなります。母乳育児もスムーズに始められます。

心の余裕
痛みへの不安がなくなり、出産の感動をより深く味わえます。

医学的メリット
高血圧や心疾患をお持ちの方にとって、血圧上昇を抑える効果があります。
安全性について
現在は、高い安全性が確認されています
| 項目 | 従来の心配 | 現在の医学的事実 |
|---|---|---|
| 赤ちゃんへの影響 | 薬が赤ちゃんに影響する | 低濃度麻酔により影響はない |
| お産の進行 | お産が長くなる | 軽微な延長(15-30分程度) |
| 帝王切開率 | 帝王切開が増える | 増加しないことが確認済み |
| 母乳育児 | 母乳に影響する | 影響なし・すぐに授乳可能 |
重要な統計データ
- 重篤な合併症:1,000件に1件程度
- 2010-2016年の日本での全母体死亡271件中、無痛分娩が直接原因:1件のみ
- 国際的な大規模研究(11,000名以上)で安全性確認済み
費用について
追加費用(通常の分娩費用に加えて)
15~18万円
費用に含まれるもの
- 麻酔処置費用
- 24時間監視体制
- 専門医による管理
- 薬剤・器材費
知っておきたいこと
- 出産育児一時金(50万円)は利用可能
- 医療費控除の対象になります
- 分割払いのご相談も承ります
申し込みの流れ
妊娠14週以降にご相談ください。医師が詳しくご説明いたします。
必要な検査を行い、同意書にご署名いただきます。
安心・安全な無痛分娩で、あなたらしいお産を迎えます。
よくあるご質問
Q.本当に赤ちゃんに影響はありませんか?
現在使用している低濃度の麻酔薬では、赤ちゃんへの影響はほとんどありません。使用する薬の量は極めて少なく、赤ちゃんの血液中にほとんど移行しません。また、出産直後から授乳も可能です。
Q.無痛分娩だと感動が薄れませんか?
意識ははっきりとしており、赤ちゃんの産声を聞き、すぐに抱くことができます。むしろ痛みに苦しまずに済むため、心に余裕を持って出産の瞬間を味わえたという声を多くいただいています。
Q.途中で普通分娩に変更はできますか?
はい、可能です。麻酔の効果は2-3時間で自然に切れますので、ご希望があれば途中で中止することができます。ただし、安全性を考慮して医師と相談の上で判断いたします。
Q.誰でも無痛分娩を受けられますか?
ほとんどの方が受けられますが、血液の病気や背骨の病気、重篤な心疾患などがある場合は受けられないことがあります。詳しくは医師にご相談ください。
Q.家族が反対していますが…
ご家族のご心配もよく理解できます。医師から直接ご家族に説明させていただくことも可能です。最終的にはお産をされるご本人の意思を尊重することが大切だと考えています。
安心して出産に臨んでいただくために
どんな小さなご質問でもお気軽にお尋ねください
